登山用(クライミング)のロープの種類と選び方|おすすめのロープ5選

岩場の登山やジムのボルダリングにおいて、命綱となるのが登山用ロープです。特に、野外での使用では極めて高い安全性が求められるため、耐久性や操作性、機能性をしっかりと確認し、登るコースに合った一本を選ぶ必要があります。

この記事では、登山用ロープの種類や選び方、おすすめの商品を紹介します。

目次

登山用ロープの種類や機能を紹介

岩壁や沢登り、あるいは室内のクライミングジムで命綱として欠かせないのが登山用ロープです。一口に登山用ロープといっても、用途や登り方に合わせて以下の3つの種類に分けられます。

  • シングルロープ
  • ダブルロープ
  • ツインロープ

利用シーンにより適した種類が異なるため、事前にロープの特徴などを確認しておきましょう。

シングルロープ

シングルロープは1本での使用を前提とした、スタンダードな登山用ロープです。直線的なルートや、墜落のリスクが高い本格的なクライミングに適しています。

ロープの径は8.9〜11mmと太いものが主流で、安定感やグリップ力、耐久性に優れています。クライミングジムなどの屋内施設でも広く使われています。

ただし、ルートが複雑に折れ曲がっている場所では、ロープが岩に強く擦れて摩耗しやすいため、注意が必要です。

ダブルロープ(ハーフロープ)

ダブルロープは、2本一組での使用を前提とした登山用ロープで、正式名称は「ハーフロープ」です。2本を扱うため、ロープ径は8mm前後と細身のものが主流となっています。主に、アルパインクライミングなど、難易度の高いルートで利用されます。

2本のロープを別々のカラビナに通すため、万が一1本が切れたり岩角で損傷したりしても、もう1本で滑落を食い止められるのが大きなメリットです。

ただし、2本のロープを同時に操作するには高度な技術が求められます。また、持ち運ぶ際の重量も増えるため、経験を積んだ上級者向けのロープです。

ツインロープ

2本のロープを1本にまとめて使うタイプで、使い方はシングルロープと同様です。ツインロープも直線的なコースで利用するものの、シングルロープと異なり、伸び率が必要だったり、補助ロープが必要だったりするシーンで利用します。

アイスクライミングのような過酷な環境で使われることが多く、日本国内ではそれほど登場しません。

登山用ロープを選ぶときの6つの比較ポイント

ここでは、初心者でも使いやすいシングルロープを念頭に、登山用ロープの選び方のポイントを紹介します。

太さ

登山用ロープは太いほうが握りやすく強度も高くなるため、初心者に適しています。目安としては10mm前後のものを選ぶと良いでしょう。

ただし、あまり太いものだと重量が増加するだけでなく、手の小さい方は扱いにくくなる恐れがあるため注意しましょう。

長さ

アウトドアでは50m前後、ジムなどの室内では30~40m程度のものがおすすめですが、ルートにより必要な長さは変わってきます。短いルートに長いロープを持参すると、荷物になるだけでなく扱いにくくなってしまうため、事前に確認しましょう。

重さ

同じ太さや長さであれば、軽いロープを選ぶ方が荷物の総重量を抑えられ、体力の消耗を軽減できます。

ただし、登山用ロープにおいて優先すべきは安全性です。軽さだけにとらわれず、挑戦するルートに対して十分な強度や耐久性も備えているかを必ず確認しましょう。

耐墜落回数

登山用ロープの耐久性や強度を表す数値で、数値が大きいほど安全性も高いと考えられます。シングルやダブルロープの目安は5回以上です。

衝撃荷重

落下時の衝撃を数値化したもので、数値が低いほど体に受ける衝撃も低くなります。単位はkN(キロ・ニュートン)で表されます。

撥水加工

沢でのクライミングやアイスクライミングなど、ロープが濡れるシーンでは、撥水加工がされているか確認しましょう。ロープが水分を含むと、重くなり扱いづらくなるためです。

とはいえ、撥水加工の施されたロープは滑りやすく、高額な商品が多いなどのデメリットもあります。そのため、乾燥した岩場や室内のみでの利用を想定しているのであれば、撥水加工のない登山用ロープで良いでしょう。

おすすめの登山用ロープ5選

ここではクライミング初心者から上級者まで、おすすめの登山用ロープを5つ紹介します。

1. ベアール|10mmバイラス

ベアール製ロープの性能はそのままに、撥水処理などの加工を省略することで、値段を抑えたスタンダードモデルです。太さは10mmなので、操作性にも耐久性にも優れています。

初めてクライミングロープを買う方や、上級者の買い替え・予備用におすすめです。

タイプシングル
太さ10mm
重さ63g/m
長さ50m
衝撃荷重7.4~7.6kN
耐墜落回数9回

1. ベアール|バイラス

2. ベアール|10mmタイガー ユニコア ドライカバー

ユニコア製法とはロープの外被と芯を接着する方法です。これにより、墜落時にロープが岩などに引っかかっても、外被と芯がほぼずれないため、通常のロープのように裂けて芯が露出することはありません。

耐久性が高いだけでなく、ロープ自体に撥水加工も施しているため、急な雨でも安心です。バイラスよりも性能にこだわりたい人に適しているでしょう。

タイプシングル
太さ10mm
重さ61g/m
長さ60m
衝撃荷重7.5〜7.6kN
耐墜落回数7〜8回

2. ベアール|10mmタイガー ユニコア ドライカバー

3. ペツル|マンボ10.1mm

10.1mmと直径が大きいため、耐久性・操作性・グリップ性に優れるタイプです。絡まらずにすぐに使用できるクライムレディーコイルを採用。わかりやすいようにロープ中央にミドルマークをつけるなど、扱いやすい仕様となっています。

ロッククライミングだけでなく、インドアでの利用もおすすめです。

タイプシングル
太さ10.1mm
重さ65g/m
長さ50m
衝撃荷重8.5kN
耐墜落回数7回

3. ペツル|マンボ10.1mm

4. エーデルリッド|ヘロン エコドライ

環境に優しいエコドライ処理が施されているロープです。外皮のほか芯まで撥水加工されているため、ミックスルートやアイスクライミングでの利用にもおすすめです。

しなやかさが持続するサーモシールド加工が、ジムや岩場での登山に役立ちます。

タイプシングル
太さ9.8mm
重さ63g/m
長さ50m
衝撃荷重9.3kN
耐墜落回数10回

4. エーデルリッド|ヘロン エコドライ

5. エーデルリッド|スイフト48プロドライ

直径8.9mm、重さ53g/mと軽量細径の使いやすいロープです。細身ながら外皮の編み糸の本数を増やし、耐久性も高い点が特徴です。シングルでもダブルでも使えます。

撥水性にも優れているため、沢登りなど水で濡れるシーンでも活躍。厳しいルートに挑むクライマー向きです。

タイプシングル/ダブル
太さ8.9mm
重さ53g/m
長さ60m
衝撃荷重(8.7-6.5-10.8)kN、(シングル-ダブル-ツイン)
耐墜落回数(6-20-22)回、(シングル-ダブル-ツイン)

5. エーデルリッド|スイフト48プロドライ

コースに適した登山用ロープを選ぼう!

登山用ロープはクライミング時の命綱のため、安全性と使いやすさ、コースに適したタイプから選ぶ必要があります。また、屋外の登山で利用するのか、それともジムのクライミングで使うのかでは、必要な機能や長さなども異なるため、利用シーンに適したものを選びましょう。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

登山情報を、はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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