最強のポータブル電源は?おすすめアイテムや選び方を紹介

キャンプや車中泊、災害時に非常に役に立つポータブル電源。多くのメーカーが商品を販売しており、どれを選ぼうか悩んでいる方も多いでしょう。

そこで本記事では、自分に合った最強のポータブル電源の選び方をわかりやすく解説します。後半では、おすすめの商品も厳選して9点紹介するので、ポータブル電源を探している方はぜひ参考にしてください。

目次

最強のポータブル電源の選び方

ここでは、自分に合った最強のポータブル電源の選び方について解説します。

  • 容量で選ぶ
  • 定格出力で選ぶ
  • 出力ポートで選ぶ
  • 出力波形で選ぶ
  • 安全性で選ぶ
  • その他機能で選ぶ

容量で選ぶ

ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)という単位で表され、製品によって異なります。容量が大きいほど、長時間多くの電化製品に電力を供給できるため、ポータブル電源を選ぶ際の重要なポイントのひとつです。

容量の大きいポータブル電源はキャンプや車中泊、非常時に大いに役立ちますが、容量が大きいほど本体のサイズが大きくなる傾向にあります。必要以上に大きな容量のポータブル電源を選ぶと、持ち運びが困難な場合もあるので、必要な容量のものを選び、サイズや重量を併せて確認しておきましょう。

定格出力で選ぶ

定格出力とは、ポータブル電源が安定して供給できる最大の電力量のことです。製品によって異なっており、W(ワット)という単位で表示されます。

定格出力を超える消費電力の電化製品を使用すると、ポータブル電源や電化製品が故障するリスクがあるため、使用する電化製品の消費電力より大きい定格出力のものを選びましょう。複数の電化製品に同時に使用したい場合には、合計消費電力を上回る定格出力のポータブル電源を選ぶ必要があります。

以下の表に、主な電化製品の消費電力をまとめました。

電化製品別の消費電力の目安

電化製品消費電力の目安
スマートフォン充電器5〜10W
LEDランタン25〜200W
電気毛布50〜80W
ポータブル冷蔵庫60〜300W
ノートパソコン50〜120W
炊飯器100〜250W
ドライヤー600〜1,200W
電子レンジ1,000〜1,450W

例えば、消費電力が300Wのポータブル冷蔵庫と250Wの炊飯器を同時に使用したい場合には、定格出力が550Wを上回るポータブル電源を選びましょう。

出力ポートで選ぶ

ポータブル電源はAC出力ポートやDC出力ポートなどを備えています。使用する電化製品の種類や、同時に使用する電化製品の数によって、必要となる出力ポートの種類や数は異なります。そのため、使用予定の電化製品を確認し、必要な出力ポートを備えたポータブル電源を選びましょう。

出力ポートの種類使用可能な電化製品
AC出力ポートノートパソコン、ミニ炊飯器など
DC出力ポートポータブル冷蔵庫、自動車エアーポンプなど
USB出力ポートスマートフォン、USBライトなど

出力波形で選ぶ

ポータブル電源の出力波形によって、使用できる電化製品の種類は異なります。ポータブル電源の出力波形は、以下の3種類です。

  • 正弦波
  • 修正正弦波
  • 矩形波

安全に電化製品を使用するには、同じ出力波形のポータブル電源と電化製品を使用する必要があります。異なる出力波形のポータブル電源と電化製品を使用すると、電化製品が故障することがあるため、出力波形は必ず確認しましょう。電化製品の多くは、正弦波を前提に設計されているため、正弦波のポータブル電源を選ぶことがおすすめです。

安全性で選ぶ

ポータブル電源を安全に使用するために、安全性を考慮してポータブル電源を選ぶことが重要です。ポータブル電源にはPSEマークの表示義務がないため、購入時に自分でどのような認証を受けているのか確認しましょう。代表的な認証マークや保護機能として、以下のようなものが挙げられます。

種類説明
BMS電圧、電流、温度などを測定して監視するシステム
MCU高温になったり、発火したりするのを防止するシステム
PSEマーク日本の法律で定められた安全性能基準規格
CEマークEUの法律で定められた安全性能基準規格
RoHSEUによる電子・電気機器における特定有害物の使用制限を表すマーク
UN38.3リチウムイオン電池の国際輸送時に求められる、最も基本的で重要な安全性規格

その他機能で選ぶ

ポータブル電源の中には、電化製品に電力を供給する以外の機能を備えているものがあります。

その他機能

主な機能概要
ライト照明のない屋外での活動時や停電時に手元を照らせる
ソーラー充電太陽光で充電できるため、災害時でも使用できる
アプリ連携スマホアプリで遠隔操作できる

電力供給以外の機能には、ライト機能やソーラー充電機能、アプリ連携機能などが挙げられます。ライト機能やソーラー充電機能を備えたポータブル電源を選ぶと、停電時に手元を照らしたり、太陽光で充電したりできるので、非常時に役立ちます。また、アプリ連携機能を備えたものを選べば、スマホで簡単にON・OFFを切り替えるなど便利です。

最強のポータブル電源のおすすめ9選

ここでは、最強のポータブル電源を厳選して9個紹介していきます。

PECRON E600LFP 小型ポータブル電源 (PECRON)

PECRON E600LFP 小型ポータブル電源」は、1,200W出力、容量614Whのポータブル電源です。大容量でありながらも、重量は10kg以内です。

充電方法は、発電機充電、ソーラー充電、シガーソケット充電、ACアダプター充電の4種類であり、状況に応じて充電方法を選択できます。また、動作音は50dB以下と静かであり、キャンプ泊や車中泊でも快適に使用できる点も魅力です。

容量614Wh/190,000mAh
定格出力1,200W
出力ポート数11口
AC出力ポート:3口
・シガーソケット:1口
・ワイヤレス充電:1口
・DCポート:2口
・USB-A出力ポート:2口
・USB-C出力ポート:2口
出力波形正弦波
充電期間・発電機充電:2.2時間
・ソーラー充電:1.5〜2.5時間
・シガーソケット充電:7時間
・ACアダプター充電:2.2時間
サイズ29.8cm×19.9cm×21.5cm
重量9.4kg

PECRON E2000LFP ポータブル電源(PECRON)

PECRON E2000LFP ポータブル電源」は、2,000W出力、容量1,920Whのポータブル電源です。定格出力は高く、電化製品のほとんどに給電できます。

3つの入力ポートで同時に充電でき、最短1.5時間でフル充電することが可能です。また、パススルー機能も備えており、ポータブル電源を充電しながら、電化製品に給電できます。動作音は50dB以下であり、キャンプや車中泊の静かな環境でも気にせずに使用できます。

容量1,920Wh
定格出力2,000W
出力ポート数計16口
・AC出力ポート:6口
・シガーソケット:1口
・ワイヤレス充電:1口
・DCポート:2口
・USB-A出力ポート:4口
・USB-C出力ポート:2口
出力波形正弦波
充電期間・ACアダプター+ソーラー充電:1.5時間
・ACアダプター+車充電:1.5時間
・デュアルAC充電:1.5~2時間
・ACアダプター充電:3.5~4時間
・発電機充電1.5~2時間
・ソーラー充電:約2~3時間
・車充電:20時間
サイズ40.9cm×25.6cm×29.7cm
重量22kg

VTOMAN JUMP 600X ポータブル電源 (VTOMAN)

VTOMAN JUMP 600X ポータブル電源」は、600W出力、容量299Whのポータブル電源です。小型でありながらも11口の出力ポートを備えています。

フロント部分のLCDスクリーンで電池残量や充電状況などを一目で確認できます。また、非常時に役立つLEDライトが付いている点も特徴です。アウトドアや緊急事態のヘルプ信号、夜間の緊急照明としても使用できます。

容量299Wh/96,000mAh
定格出力600W
出力ポート数計11口
・AC出力ポート:4口
・シガーソケット:1口
・DC/5.5mm:2口
・USB-A出力ポート:3口
・USB-C出力ポート:1口
出力波形正弦波
充電期間・ソーラー充電:5〜8時間
・シガーソケット充電:6〜7時間
・コンセント充電:5〜6時間
サイズ26.3cm×26.1cm×26.1cm
重量7kg

VTOMAN JUMP 1500X ポータブル電源 (VTOMAN)

VTOMAN JUMP 1500X ポータブル電源」 は、1,500W出力、容量828Whのポータブル電源です。最大15台の端末に給電可能で、屋外イベントや停電時などさまざまなシーンで活躍します。

非常時に便利なLEDライトがついており、夜間の緊急照明だけではなく、緊急事態のヘルプ信号としても使用可能です。また、車のバッテリーが上がった際のエンジン始動の補助にもなるため、車に1つ積んでおくことがおすすめです。

容量828Wh
定格出力1,500W
出力ポート数計15口
・AC出力ポート:6口・USB-A出力ポート:4口
・USB-C出力ポート:2口
・シガーソケット:1口
・DC/5.5mm:2口
出力波形正弦波
充電期間・コンセント充電:4〜5時間
・ソーラーパネル充電:6〜7時間
・シガーソケット充電:5〜6時間
サイズ36cm×27cm×28cm
重量6.61 kg

PowerArQ 2 ポータブル電源 500Wh (PowerArQ

PowerArQ 2 ポータブル電源 500Wh」は、容量が500Whのポータブル電源です。重量が6.2kgと軽量でありながらも、12口もの出力ポート数を備えています。ワイヤレス充電に対応しており、ポータブル電源の上にスマホを置くだけで充電することが可能です。

カラーディスプレイを採用しており、電池残量が確認しやすくなっています。背面にはLEDライトを備えており、非常時に手元を照らすのに役立つ点も魅力です。カラーバリエーションが豊富であるため、好みの色のものがないか確認してみてください。

容量500Wh
定格出力
出力ポート数計12口
・AC出力ポート:2口
・シガーソケット:1口
・DC/5.5mm:2口
・USB-A出力ポート:4口
・USB-C出力ポート:1口
・ワイヤレス充電:1口
・LEDライト:1口
出力波形正弦波
充電期間ACアダプター:約6〜7時間
サイズ26cm×19.1cm×19.5cm
重量6.2kg

Jackery ポータブル電源 2000 Pro(Jackery)

Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、2,200W出力、容量2,160Whのポータブル電源です。重量は約19.5kgと重めですが、同類商品と比較すると、重量は20〜50%ほど軽く、サイズは10〜15%小さくなっています。

フロント部分にはライトを備えており、停電時に手元を減らすことが可能です。モールス信号のSOSのパターンで点滅する機能も搭載されており、万が一のときに役立ちます。

容量2,160Wh
定格出力2,200W
出力ポート数計8口
・AC出力ポート:3口
・USB-A出力ポート:2口
・USB-C出力ポート:2口
・シガーソケット:1口
出力波形正弦波
充電期間・ソーラーパネル充電:2.5時間
・コンセント充電:2時間
・シガーソケット充電:24時間
サイズ38.4cm×26.9cm×30.75cm
重量19.5kg

Jackery ポータブル電源 400 (Jackery)

Jackery ポータブル電源 400」は、200W出力、容量403Whのポータブル電源です。正面には4口の出力ポートを備えており、同時に複数の端末に給電できます。

ソーラーパネル充電、コンセント充電、シガーソケット充電に対応しており、コンセントのない場所でも充電することが可能です。4.1kgと超軽量で、サイズもコンパクトであることから、災害への備えとして一つ持っておくことがおすすめです。

容量403Wh
定格出力200W
出力ポート数計4口
・AC出力ポート:1口
・DC出力ポート1口
・USB出力:2口
出力波形正弦波
充電期間・ソーラーパネル充電:6〜8.5時間
・コンセント:7.5時間
・シガーソケット:10時間
サイズ23cm×15.3cm×16.7cm
重量4.1kg

ポータブル発電機 ETA(ENERNOVA)

ポータブル電源ETA」は、600W出力、容量288Whのポータブル電源です。4kgと超軽量であり、手軽に持ち運べます。搭載しているライトは、フロントパネルとLEDライトの2種類です。

最先端の急速充電技術を採用しており、0%から80%まで最短50分で充電できる点が特徴です。また、動作音は45dBであり、使用時に音が気になりません。

容量288Wh
定格出力600W
出力ポート数計10口
・AC出力ポート:2口
・USB-A出力ポート:2口
・Quick Charge 3.0出力ポート:1口
・USB-C出力ポート:1口
・シガーソケット:1口
・DC6530出力ポート:1口
・ワイヤレス充電:1口
・XT60出力:1口
出力波形正弦波
充電期間・ACアダプター(80%):1.2時間
・AC+PD(80%):50分
・PD(80%):4.5時間
・ソーラーパネル(80%):1.2時間
・DC(80%):1時間
サイズ21.8cm×14.5cm×14.9cm
重量4kg

ALLPOWERSポータブル電源R600 (ALLPOWERS)

ALLPOWERSポータブル電源R600」は、600W出力、容量299Whのポータブル電源です。ワイヤレス充電パッドを上部に備えており、スマホを置くだけで簡単に充電できます。

スマホアプリと連携可能で、目安の利用可能時間やバッテリー残量の確認、エコモードの時間設定などをスマホで行えます。また、正面には懐中電灯モードとSOS点滅モードに切り替えられるライトを備えており、非常時でも安心です。

容量299Wh
定格出力600W
出力ポート数計10口
・AC出力ポート:2口
・USB-C出力ポート:2口
・USB-A出力ポート:2口
・シガーソケット:1口
・DC5525出力ポート:2口
・ワイヤレス充電パッド:1口
出力波形正弦波
充電期間
サイズ28.5cm×19.5cm×19.0cm
重量5.8kg

まとめ

一口にポータブル電源といっても、容量や出力ポート数、機能はさまざまです。購入後に後悔しないために、以下の点を踏まえてポータブル電源を選びましょう。

  • 容量で選ぶ
  • 定格出力で選ぶ
  • 出力ポートで選ぶ
  • 出力波形で選ぶ
  • 安全性で選ぶ
  • その他機能で選ぶ

本記事では、おすすめの商品を厳選して9個紹介しました。いずれも機能性の高いものであるため、ポータブル電源を選ぶ際の参考にしてください。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

「日本山歩きのクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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