宮崎県で登山!初心者も登れる「韓国岳 ・高千穂峰・祖母山」 ハイキングコース3選

目次

宮崎県には子どもと一緒に登れるハイキングスポットがたくさん!大自然を満喫しよう

今回ご紹介するのは韓国岳 ・高千穂峰・祖母山の3つの山です。この3つの山は標高1500m〜1700m級と比較的高い山ですが、コースによってはしっかりと整備されていて、初心者や子ども連れでも安心して登れます。豊かな自然と息を呑むような絶景を気軽に楽しめるおすすめの山々ですので、ぜひハイキングスポット選びの参考にしてみてください。

韓国岳(からくにだけ)

韓国岳の基本情報

【山名】韓国岳(標高:1,700.3m)

韓国岳(からくにだけ)は宮崎県のえびの市・小林市、鹿児島県霧島市の3つの地域にまたがる標高1,700.3mの日本百名山の1つです。23個もの火山が連なる霧島山の最高峰として知られています。韓国岳という名前の由来は山頂から朝鮮半島(韓の国)が見渡せるほど高い山と言われていたからと言う説があります。昔は霧島岳西峰や筈野岳、雪岳、甑岳とも呼ばれていました。頂上には大きな火口があり、直径900m、深さ300mにも及びます。

山頂からは360度の絶景を望めます。隣接する新燃岳や御鉢、硫黄山などでは火山活動が活発なため、登る際には事前に火山の活動状況の確認が必要です。

韓国岳の見どころ

韓国岳の見どころは日本百景にも選ばれるほどのダイナミックな景観です。特に山頂からは獅子戸岳や新燃岳、中岳、高千穂峰などの霧島連山を形成する山々や火口湖である大浪池、えびの高原など火山特有の雄大な360度の絶景パノラマビューを楽しめます。また、天候の良い日には遠くに桜島や錦江湾を見渡せるほど展望に優れています。

韓国岳の登山口周辺にはキャンプ村や温泉地など観光スポットが数多く存在し、アクセスの良さも相まって1年を通して登山愛好家が訪れる人気スポットです。

韓国岳おすすめ初心者ハイキングコース

韓国岳は登山道が整備されていて歩きやすいため、初心者や子ども連れのファミリーでも気軽に登りやすいです。中級者、上級者向けの縦走コースもありますが、初心者におすすめのハイキングコースは霧島温泉郷の「大浪池登山口」から登るコースと「えびの高原」の登山口から登るコースの2つです。

「えびの高原」からのルートがもっともメジャーなので、初めて登る方には「えびの高原」のルートをおすすめします。

登山口

韓国岳登山口(えびの高原)

アクセス

自動車の場合:『九州縦貫自動車道 えびのインター』から県道268号線を経由して、県道30号線を道なりに18kmほど進むと『えびの高原』に到着します。

駐車場:えびの高原第一駐車場

  • 台数:50台以上
  • 料金:500円
  • トイレ:あり

電車・バスの場合:『JR日豊本線 霧島神宮駅』から『霧島いわさきホテル行』の路線バスに乗車して終点の『霧島いわさきホテル』で、『霧島連山周遊バス 高千穂河原行』に乗り換え、『えびの高原』で下車します。

高千穂峰(たかちほのみね)

高千穂峰の基本情報

【山名】高千穂峰(標高:1,573.36m)

高千穂峰(たかちほのみね)は宮崎県と鹿児島県の間に位置する標高1,574 mの成層火山です。韓国岳に次いで霧島連峰で2番目に高い山として知られており、霧島錦江湾国立公園に認定されています。高千穂峰は霧島の名の由来になっていて、雲海からのぞく山頂部分が島のように見えることから「霧島」と呼ばれるようになったといいます。

日本建国神話のはじまりの地として知られており、「天孫降臨」すなわち神さまが天から地上に降り立った場所とされ、全国屈指のパワースポットとしても有名です。霧島連山の「新燃岳」や「硫黄山」、「御鉢」の火山活動の状況によっては入山できない場合もあるので、事前に状況の確認をしておく必要があります。

高千穂峰の見どころ

高千穂峰は日本二百名山に選ばれるほどに美しい山容を持ち、四季折々に変わる雄大で美しい自然の表情が1年を通して感動を与えてくれます。山頂には360度の絶景パノラマビューが広がっており、火山特有のダイナミックな景色を楽しめます。

山頂には青銅で造られた「天逆鉾(あまのさかほこ)」が突き立てられており、その昔坂本龍馬が新婚旅行で訪れた際に、引き抜いたという記録が残されています。また、多くの天然温泉が周辺にあるため、登山・ハイキングをした後にはゆっくりお湯につかりながら疲れを癒すことができます。

高千穂峰おすすめ初心者ハイキングコース

高千穂峰には大きくわけて4つのハイキングコースがありますが、一般的なのは鹿児島県側の高千穂河原から登る「高千穂河原コース」か、宮崎県側の霧島東神社から登る「二子石コース」です。「二子石コース」は「高千穂河原コース」と比べると距離は長く登りが続くため初心者にはハードに感じるかもしれません。

初めて高千穂峰に登る方には、最も登山距離が短く、登山道も整備されている「高千穂河原コース」がおすすめです。高千穂河原ビジターセンターの前にある「高千穂河原鳥居」が登山口の目印です。

登山口

高千穂峰登山口(高千穂河原)

アクセス

自動車の場合:『九州縦貫自動車道 えびのインター』から県道268号線を経由して、県道30号線を道なりに18kmほど進み、『えびの高原』を右折して、国道1号線に入ります。そのまま道なりに進んで、三叉路を左折して県道104号線に入ります。7kmほど進むと突き当たりに『高千穂河原ビジターセンター』があります。

駐車場:高千穂河原駐車場

  • 台数:200台以上
  • 料金:500円
  • トイレ:あり

電車・バスの場合:『JR日豊本線 霧島神宮駅』から『霧島いわさきホテル行』の路線バスに乗車して終点の『霧島いわさきホテル』で、『霧島連山周遊バス 高千穂河原行』に乗り換え、『高千穂河原』で下車します。

祖母山(そぼさん)

祖母山の基本情報

【山名】祖母山(標高:1,756.36m)

祖母山(そぼさん)は大分県と宮崎県の間に位置する標高1,756mの祖母傾山系の山です。宮崎県の最高峰であり豊かな自然と絶景が望める魅力的な山として日本百名山の一つに選ばれています。一帯は「祖母傾国定公園」に認定されています。手つかずの自然が多く残る祖母山にはツガやハイノキの原生林、ブナの原生林などの多種多様な植物に加えて、特別天然記念物のニホンカモシカ、川にはイワメやオオダイガハラサンショウウオなどの珍しい動物が多く生息しています。

山岳信仰の対象として古くから信仰登山が行われていた山であり、元々は嫗ヶ嶽(うばがたけ)や祖母嶽(おばがたけ)と呼ばれる神体山だったといわれています。選ぶコースによって初心者向けから上級者向けのバラエティ豊かな登山道を有しています。

祖母山の見どころ

祖母山には多種多様な植物が生息しており、季節に応じて様々な美しい表情を見せてくれます。4月下旬から5月上旬頃の春にはアケボノツツジやシャクナゲが見ごろを迎え、ピンク色の美しい花を咲かせて山を彩ります。秋の紅葉シーズンには原生林が辺り一面を赤く染め上げます。四季折々の美しい自然の風景が祖母山の魅力の1つです。

山頂は眺望に優れ、360度の絶景パノラマビューを楽しめます。その雄大な景色は訪れる多くの登山客を感動させます。山頂は広々としており、祖母山の名前の由来になった神武天皇の祖母・豊玉姫の祠があります。また、祖母山の南側には、高さ80〜100mにもなる岩壁が7kmも続く「高千穂峡」があり、幻想的な美しい景色を堪能できます。

祖母山おすすめ初心者ハイキングコース

祖母山山頂への登山・ハイキングコースは、選ぶルートによってその難易度が変わります。上級者がチャレンジするような険しいコースも多いため、コース選びは慎重に行いましょう。

初心者におすすめのコースは北谷登山口から国観峠を経由して祖母山山頂を目指し、風穴を経由して戻って来る周回コースです。登山ルートは整備されており、初心者でもチャレンジしやすいです。

登山口

北谷登山口

アクセス

自動車の場合:『中九州横断自動車道 武田インター』から、県道57号線を進み、県道639号線を経由して、県道8号線に入ります。そのまま23kmほど道なりに進むと『祖母山登山口』の案内板がありますので、そこを左折します。そのまま約7km進むと登山口に到着します。

駐車場:北谷登山口無料駐車場

  • 台数:約20台
  • 料金:無料
  • トイレ:あり

電車・バスの場合:公共交通機関でのアクセスはできないため、タクシーまたはレンタカーなどの利用がおすすめです。

宮崎県には自然豊かな魅力ある山がたくさん!週末は宮崎の山を歩こう

今回は登山・ハイキング初心者や子ども連れのファミリーでも登山・ハイキングを楽しめる宮崎県のおすすめのハイキングコースを紹介しました。ご紹介した韓国岳 ・高千穂峰・祖母山の3つの山はどれも標高1500m〜1,700m級と比較的高い山ですが、ご紹介したコースは登山道が整備させていて、登りやすく初心者でもチャレンジしやすいです。

ただ、標高が高い山は気温や天候が変わりやすいため、最低限の登山装備を整えて登るようにしてください。休日は自然豊かな宮崎の山にハイキングに出かけましょう!

※登山道の状況や交通網、また駐車場や関連施設などの情報は天候や災害によって変わっている可能性もあります。登山にお出かけの際は最新情報を公式HPなどでしっかりとご確認した上で計画的にお楽しみください。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

「日本山歩きのクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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