冬山登山でグローブは必須アイテム!選び方と保温・防水に優れたおすすめ手袋を紹介

冬登山では手を冷えから守るために、グローブは必須のアイテムです。低山であっても素手や軍手で登山すれば、凍傷の危険もあるため、専用のグローブを着用しましょう。

本記事では、冬の登山にグローブが必要な理由、選び方、おすすめ商品を紹介します。

目次

冬に登山するならグローブは必須!

「低山で雪も降っていないなら、軍手や普通の手袋でも登山できそう」と思う人もいるかもしれません。しかし、登山で防寒を怠るのはとても危険です。とくに、手は体の末端にあたり冷えやすく、最悪の場合、凍傷になる危険も。冬登山では標高にかかわらず、冬用の登山グローブが必須です。

体の末端の手は特に冷えやすい

体の末端に位置する手は、防寒対策をしっかりしないと簡単に冷えてしまいます。手がかじかんで力が入らなければ、登山中にバランスを崩したときも、体勢を立て直すことが難しくなります。

逆に、冬の登山で手の自由が利けば、それだけでも高いパフォーマンスにつながります。

保温性と防水性で凍傷の危険を防ぐ

指先は体の中でもとくに凍傷のリスクが高い部位です。冷えや凍傷から手を守るためには、汗などで手を冷やさない保温性が必要です。

さらに、冬場は雨や雪などで衣類が濡れることも多いため、手が濡れないよう、防水性能を備えていることも、重要なポイントです。

冬登山用のグローブを選ぶときの4つのポイント

冬登山用のグローブを選ぶときは、どの程度の防寒が必要かによりおすすめのグローブの形状やタイプが異なります。また、インナーが取り外せるタイプのグローブの場合、利用シーンに応じて防寒性能を変えられる点がメリットです。

インナーは取り外せるか

冬登山用のグローブはインナーの取り外しができるかどうかで「セパレートタイプ」と「オールインタイプ」の2つの種類に分かれます。

セパレートタイプとは、グローブ内のインナーを取り外せるタイプです。インナー手袋・中間部・オーバーグローブなど、個別に機能を組み合わせられ、インナーが濡れれば外して乾かせる点がメリット。しかし、グローブとインナーの間に隙間ができるため、オールインタイプと比べると指先の感覚の面でやや劣ります。

オールインタイプはインナー素材・中間素材・オーバーグローブが1つになったタイプで、指先の操作性に優れ、素早く着用できる点がメリットです。ただし、インナーで温度調整ができず、登山中に乾かしづらい点に注意しましょう。

保温性は中綿の素材や厚みを確認

保温性は中綿の素材や厚さ、対応温度により異なります。

代表的な保温素材には、効果が高い順にプリマロフト、シンサレート、フリースがあります。

プリマロフトは保温性が高い反面、かさばるためグローブの操作性は低下します。また、シンサレートは薄くて操作性がよいものの、プリマロフトより保温性は劣ります。

必要な厚みを確認するほか、対応温度域でグローブを選ぶのもひとつの方法です。

防水透湿素材はゴアテックスが代表的

防水透湿素材とは、水を通さないだけでなく、内部の水蒸気を逃がす機能を持つ素材です。冬用登山グローブで使われる防水透湿素材はゴアテックスが優秀なため、定番の製品が欲しい際の目安になります。

また、各メーカーからも価格を抑えたタイプや伸縮性に優れたタイプの防水透湿素材が開発されているため、それぞれ特徴を理解して選びましょう。

グローブの形は5本指タイプかミトンタイプか

グローブの形状は大きく5本指タイプ・3本指ミトン・ミトンタイプに分かれます。

5本指タイプは操作性が高い反面、冷気を受ける面積が大きいため、防寒性は低くなります。標高の低い山や冷えに強い体質の方に適しています。

ミトンタイプの中でも、3本指ミトンは親指と人差し指が使えるため、操作性・保温性を兼ね備えたタイプです。初めて冬用グローブを買う方にもおすすめの形状です。

ミトンタイプは3つのうち、とくに防寒性能に優れるタイプです。しかし、操作性には劣るため、標高の高い冬山など、極寒が予想される登山で適しています。

 

冬登山におすすめの手袋4選

ここでは、オーバーグローブや中間部など、メーカー別に冬登山におすすめの手袋を特徴と合わせて紹介します。

ブラックダイヤモンド|ソロイスト[メンズ・男女兼用]

登山用冬グローブの超定番、ブラックダイヤモンドのソロイストは5本指タイプながら、対応温度域が摂氏-29から-9度と、極寒登山でも十分な実力を発揮します。

フッ素以上に耐水性が続く、GTT Empel耐久撥水加工とBD.Dry防水インサートを使用。インナーは取り外し可能です。

サイズ展開素材重量タイプ
XS/S/M/L/XLメイン素材:100%リサイクルのストレッチシェルファブリック、ゴートレザーパーム、BD.Dry防水インサート、インナー甲側:プリマロフトゴールド・クロスコア162g(1ペア)5本指タイプ

ブラックダイヤモンド|ウィンドフードソフトシェル[男女兼用]

ブラックダイヤモンドのウィンドフードソフトシェルは普段は5本指タイプで使い、雪や風が気になったら甲部分に収納できるフードを被せればミトンに早変わり。

温度域は摂氏-4から4度程度ですが、撥水性もあり、低地での冬登山や春~秋にかけての登山に使いやすいグローブです。親指と人差し指はタッチスクリーン対応。手のひらにはゴートレザーを使用し、耐久性もあります。

サイズ展開素材重量タイプ
XS/S/M/L/中綿:プリマロフトゴールドインサレーション(100g/m2)95g(1ペア)5本指タイプ/ミトン

ヘストラのスリーフィンガーフルレザーショートは、3本指ミトンの操作性と保温性を備え、ウィンタースポーツだけでなく、登山でも使いやすいグローブです。

ポリエステル性のインナーグローブは取り外しでき利便性も抜群です。なお、サイズは7サイズがメンズMレディースLに相当します。

サイズ展開素材重量タイプ
4/5/6/7/8/9/10裏:浸牛革  /  手のひら:ゴートアーミーレザー、クロムフリーゴートレザー、含浸牛革300g(1ペア)3本指ミトン

ファイントラック|フラッドラッシュEXPグローブ[男女兼用]

生地表面には耐久撥水加工を施し、撥水層・保温層・吸汗層の3層構造で、水濡れを軽減した冬専用グローブ。単体使いなら、タッチパネルの操作も可能です。

ミッドレイヤーグローブとして使用し、グローブ全体の防水性・保温性を高めることが可能です。

サイズ展開素材重量タイプ
S/M/L/XL表:ポリエステル94%、ポリウレタン6%、裏:ポリエステル100%、中綿:ポリエステル100%64g(1ペア)ミッドレイヤー

まとめ

冬登山では山の高低にかかわらず、グローブを着用しましょう。軍手や普通の手袋で代用できると思われがちですが、保温性だけでなく防水性も必要なため冬専用の登山用グローブが必要です。

また、登山用グローブは形状やタイプにより、使用感も異なります。登山時の温度からどの程度の防寒性能が必要か確認し、適したグローブを選びましょう。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

「日本山歩きのクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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