登山用リュック・ザックの背負い方!初心者におすすめのお手入れ方法もご紹介

登山用のリュックは着替えやレインウェア、食料、飲み水、テント、寝袋など、登山に必要な荷物を運ぶのにとても大切な役割を果たします。しかし、登山用のリュックにはさまざまなベルトや紐があり、いざ背負おうとすると「なにをどうすればいいのかわからない」という方も多くいます。

目次

リュック・ザックの正しい背負い方をマスターして登山を快適に楽しもう!

登山のために登山用のリュックを購入し、買ったばかりのリュックを背負って意気揚々と登山に出かけたにもかかわらず、「肩や腰が痛い」「荷物が重たくてつらい」そんな声をよく聞きます。実は、登山用のリュックには正しい背負い方があるんです。

登山用リュックを正しく背負うことで、身体への負担を軽くし、長時間の登山を安全・快適に過ごすことができるようになります。「もしかして、身体に合わないリュックを買っちゃった?」そんな風に不安になる前に、正しい登山用のリュックの背負い方を身につけましょう。

リュック・ザックは背負う前のチェックも大切!

実は、快適な登山のための準備は、リュックを背負う前から始まっています。出発前のはやる気持ちを抑えて、一度、背負う前のチェックを行いましょう。

荷物の詰め方をチェックしよう!(パッキング)

登山のパッキングが上手にできれば、歩いている時のバランスが安定して、疲れを感じにくくなります。さらに、重い荷物でも楽々と背負って歩くことができるようになります。ここでは、上手なパッキングをするためのコツをご紹介します。

上部によく使う物をいれる

リュック上部には、使用頻度の高いものやレインウェア、フリースなど、状況によってすぐに取り出したいものを入れるのがおすすめです。

背中側に重たい物をいれる

食料や予備の飲み水、調理器具などの重たいものは、できるだけ背中側に入れるようにします。これは、重心が身体の近くにある方が安定して、スムーズに歩けるようになるためです。パッキングに気をつけるだけで、余計な体力を使うことなく、長時間登山をすることができます。

背中から離れたところに軽い物を

リュックの外側には、着替えやトイレットペーパーなどの重量が軽いものを入れます。

下部に使用度の低い物を

念のため持っていきたいけど使用頻度が低そうなものは、リュックの下部に入れます。たとえば、ダウンなどの防寒着や宿泊を伴う場合にはシュラフ(寝袋)などです。これらは山頂や山小屋についたときにしか使わないため、下の方に入れておくとよいでしょう。

ストラップのチェックもしよう!(調節しやすいように)

背負う前に、すべてのストラップをあらかじめ少し緩めておきます。背負ってからだと、ストラップを緩めるのに苦労するためです。

リュック・ザックの紐の調節を覚えて正しい背負い方をマスターしよう!

さて、ここまではリュックを背負う前の準備についてお伝えしました。ここからは、実際に背負った後の調整方法についてご紹介します。充実した登山ライフを楽しむためにも、正しい背負い方をマスターしましょう!

ウエストベルトを調節しよう

まず、ウエストベルトを調整します。バックルが身体の中心に来るよう、左右対称に締め上げます。この時、ベルトの位置は腰骨の上にあるのが正解です。手を離したとき、リュックの荷重がお尻に乗っている感じがすれば大丈夫です。リュックの荷重の約8割は、ウエストベルトにかかります。重さを腰で支えることにより、重たい荷物も安定して楽に運べます。

ショルダーベルトを調節しよう

次に、ショルダーベルトを調整します。ショルダーベルトを引いて調整するときのポイントは、肩に負担がかかる程度に少しだけベルトを締めることです。基本的に、登山用のリュックは腰で8割の荷重を支える構造になっています。肩には2割程度の荷重がかかるのが、正しいリュックの背負い方です。もし、ショルダーベルトが浮いているような場合は、ウエストベルトの位置が高い可能性もあるため、調整してください。

ロードリーフストラップを調節しよう(肩の上の紐)

次は、ロードリーフストラップを調整します。ロードリーフストラップは、ショルダーベルトの上部にあります。ロードリーフストラップの役割は、締めたり緩めたりしてリュックと身体との密着度合いを調整することです。ロードリーフストラップを引っ張るとリュックの上部が身体に近づき、肩への負担を軽減するだけでなく、リュックの揺れを防ぐことで安定して歩けます。逆に緩めると、背中の熱や湿気を逃がすことができます。

チェストストラップを調節しよう(胸ベルト)

最後に調整するのが、チェストストラップです。チェストストラップを締めることで、リュックの重みでショルダーストラップが外側に開くことを防ぎ、リュックと身体とのフィット感を安定させられます。チェストストラップは、上下に位置を調整することができるモデルもあります。鎖骨から5cmを目安に、違和感のない位置を見つけましょう。

最後にきついと感じるところはないかを確認し、ベルトの微調整を行った後、身体を上下左右に振って身体とリュックがフィットしていることを確認します。登山中の着替えや昼食後にお腹が膨れるとフィット感が変わるので、その都度調整しましょう。

リュック・ザックの洗い方・保管方法をマスターしよう!

リュックを洗うというイメージがあまりない方もいるかもしれませんが、登山用のリュックは汗をたくさん吸収し、外の環境にさらされて土埃や雨で汚れることもしばしば。リュックを長持ちさせるためにも、日頃のメンテナンスは大切です。気をつけないとカビが生えたり、表面のコーティングを痛めたりすることもあるので、使用したあとはお手入れすることを心がけましょう。ここからは、登山用リュックの洗い方や保管の方法についてご紹介します。

お手入れ方法をマスターしよう

リュックのお手入れの基本は、帰ってきたら、まずリュックの中身をすべて取り出すところからはじまります。その後、乾いたタオルで汗を吸い取ります。そこまでリュックが汚れていない場合はそのまま陰干しでも大丈夫ですが、汚れが目立つ場合にはぬるま湯に中性洗剤を入れてタオルを浸し、そのタオルで汚れた部分を叩いて汚れを取ります。

シーズンの変わり目や長期保管をする場合には、リュックを丸洗いするのがおすすめです。その場合には洗濯機は使わず、大きめのバケツや浴槽を利用します。

まず、取り外せる付属品やバックルをすべて外し、ストラップを緩めて、チャックをすべて全開にします。ぬるま湯に洗剤を入れて、その中にリュックをつけて10分くらい放置します。その後、ザブザブと押し洗いをしたり、揺すったりしながら洗った後、水を入れ替えて念入りにすすぎを行います。水がキレイになったら、水分を取り、風通しの良い日影に干して乾かせば完了です。

保管方法をマスターしよう

リュックを保管するときには、型崩れを起こさないようしっかり形をキープできるように注意してください。型崩れを防ぐためには、新聞紙を入れたビニール袋や緩衝材を入れておきます。乾燥剤などがあれば、中に入れておくとベストです。

保管場所は、直射日光が当たらない、風通しの良い場所が最適です。高温多湿になる場所や紫外線の当たる場所はリュックを傷める原因になるので避けましょう。

登山用リュック・ザックの背負い方・お手入れ方法をマスターしどんどん登山へ出かけよう!

今回は、登山用のリュックの背負い方やお手入れの方法についてご紹介しました。登山用のリュックはあなたの登山ライフをサポートし、充実したものにしてくれます。正しい背負い方をマスターして、安全・快適に登山を楽しんでください。そして、せっかく買ったお気に入りのリュックを長く使っていくためにも、日頃のメンテナンスを欠かさずおこなうようにしてくださいね。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

「日本山歩きのクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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