登山用ストック(トレッキングポール)の選び方|おすすめのアイテムも紹介

登山用ストックを使用すると、上半身の力を利用して歩きやすくなったり、バランスを取りやすくなったりします。体への負担を軽減し、より安全に登山を楽しめるようになるため、登山の際には持っていくことがおすすめです。しかし、どのように選べばよいのかわからない方も多いでしょう。

本記事では、登山用ストックの選び方をわかりやすく説明します。後半では、おすすめの商品10選を紹介するので、これから登山を始める方や登山用ストックを探している方はぜひ参考にしてください。

目次

登山用ストック(トレッキングポール)とは?

登山用ストック(トレッキングポール)は、山を歩く際に身体の負担を軽減するための杖です。使用する主なメリットは、以下の通りです。

  • 歩行時に推進力を得られる
  • 膝や腰への負担を軽減できる
  • バランスを維持できる

登山では長い距離を歩くため、足には大きな負担がかかり、疲れやすいです。ストックを使用すると、上半身の力を活用して歩けるため、登りやすくなります。下りの際には、体重と荷物の重さの影響で片足に大きな負荷がかかり、痛めやすくなっています。登山用ストックを使用すると、着地時の負担を分散できて、膝や腰へのダメージを軽減します。

さらに、足場が不安定な地面でも、登山用ストックがあればバランスを保ちやすいです。転倒リスクを減らして、安全に歩行できるため、登山をするのであれば登山用ストックを持っていくことがおすすめです。

登山用ストック(トレッキングポール)の選び方

一口に登山用ストックと言っても、握りやすさやサイズ、収納方式などさまざまです。自分に合った登山用ストックを選ぶためには、以下のポイントを踏まえて選ぶことがおすすめです。

  • グリップの型で選ぶ
  • サイズで選ぶ
  • 収納の方式で選ぶ
  • 素材で選ぶ

グリップの型は、握りやすさや歩きやすさに影響する要素であり、種類によって向いているシチュエーションは異なります。収納の方式は、収納時の大きさや組み立てる手間に影響する要素です。素材は耐久性や価格、軽さなどに影響する要素です。いずれも重要なポイントであるため、どのように選ぶのか確認しておきましょう。

グリップの型で選ぶ

登山用ストックのグリップには、I型とT型の形状があります。形状によって特徴やおすすめのシチュエーションが異なるので、以下で確認しておきましょう。

グリップの型の種類特徴おすすめのシチュエーション
I型
  • 基本的に両手に1本ずつ持って使用する
  • グリップを横から握る
  • 荷物が多くても、両手でバランスを取りやすい
  • 起伏の激しい道
  • 長距離の登山道
  • 荷物の多い登山
T型
  • 基本的に1本で使用する
  • グリップを上から握る
  • 握力が弱くても握りやすい
  • 起伏の少ない道
  • 整備されている道

グリップがI型のストックは、両手に1本ずつ、計2本で使用することが一般的です。地面に突いてから体を前へ押し出す動きをしやすく、登りでも推進力を得やすいです。膝や腰にかかる負担を軽減できるため、長距離の登山道を歩く際に向いています。しかし、両手が塞がるため、カメラなどで撮影しにくい点がデメリットです。

グリップがT型のストックは、片手に1本持って使用するもので、体重を預けてバランスを取るための補助となります。グリップを上から握るタイプで、握力が弱い方でも握りやすいです。しかし、I型のような推進力は得られないことから、起伏の少ない道や整備されている道での使用に向いています。

サイズで選ぶ

商品によって長さが異なるため、身長に応じて適切なサイズのものを選びましょう。グリップの形状によって選び方は異なります。

I型グリップの登山用ストックを選ぶ場合は、平地でグリップを握って地面を突いた際、肘が直角になる長さがおすすめです。身長に0.63〜0.65を乗じて算出した数値が長さの目安です。例えば、身長が165cmの場合には、103〜107cmが目安になります。登りでは平地より短めに、下りでは平地より長めに調整すると歩きやすいため、±5cm程度長さを調整できるものを選びましょう。

T型グリップの登山用ストックではグリップを上から掴むため、I型よりも短いモデルで対応できます。身長の半分程度の長さが目安です。

収納の方式で選ぶ

登山用ストックの収納方式には、伸縮式と折りたたみ式があります。それぞれの特徴とおすすめのシチュエーションを以下の表にまとめました。

収納方式の種類特徴おすすめのケース
伸縮式
  • 太さの異なるシャフトに重ねるように収納する
  • 使用する際には伸ばすだけで、組み立てる手間がかからない
  • 地形に応じて、すぐに長さを調整できる
  • かさばりやすく、ザック内に収納することは難しい
  • 公共交通機関をあまり利用しない場合
折りたたみ式
  • 蛇腹折りのように収納する
  • コンパクトに折りたためるため、ザック内に収納できる
  • 使用する際には、組み立てる必要がある
  • 公共交通機関をよく利用する場合

伸縮式は、太さの異なるシャフトに重ねて収納するタイプです。シャフトを伸ばしてロックをかけるだけで、すぐに使用できるため、面倒な組み立ては必要ありません。折りたたみ式よりもかさばりやすく、ザック内に収納することは難しいことから、基本的にはザックに外付けして持ち運びます。公共交通機関を利用する際には、周囲の人の迷惑にならないように注意しましょう。

折りたたみ式は、蛇腹折りのように収納するタイプです。コンパクトに折りたためて、小さいザックにも収納できるため、公共交通機関を利用する際にも安心です。しかし、使用時にはシャフトをワイヤーで連結する手間がかかるというデメリットがあります。

素材で選ぶ

登山用ストックの素材には、アルミ(ジュラルミン)とカーボンがあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

素材の種類特徴
アルミ(ジュラルミン)
  • コストパフォーマンスに優れている
  • 耐久性が高く、折れにくい
  • 濡れたまま放置すると錆びる
  • 地面の衝撃が手に伝わりやすい
  • カーボンよりも重い
カーボン
  • 衝撃吸収性が高く、手に衝撃が伝わりにくい
  • アルミより軽い
  • 錆びない
  • 衝撃によっては、折れることがある
  • アルミより価格が高い

アルミは折れにくく、多少曲がっても問題なく使用できます。カーボンよりも価格が低いことから、コストを抑えたい方におすすめです。しかし、濡れたまま放置すると錆びるため、使い終わったら拭いて乾かす必要があります。

カーボンは錆びないため、使用した後の手入れが簡単です。また、衝撃吸収が高く、手に衝撃が伝わりにくい点も魅力です。比較的高価であり、さらにアルミよりも折れやすいことから、扱いには注意が必要となります。

登山用ストック(トレッキングポール)のおすすめ10選

ここでは、おすすめの登山用ストックを厳選して10個紹介します。以下の表で、おすすめの商品のサイズとグリップ型、素材、収納方式についてまとめました。

商品名使用時サイズグリップ型素材収納方式
FAST-130 カーボンW105〜130cmI型アルミ、カーボン伸縮式
フォールダーTWIST 125110〜125cmI型カーボン折りたたみ式
マカルーライト100〜135cmI型アルミ伸縮型
トレイル100〜140cmI型アルミ伸縮型
ディスタンスカーボンFLZ95〜110cm
110~125cm
125~140cm
I型カーボン折りたたみ式
クワトロショートSLSⅡ〜120cmI型アルミ伸縮型
FL-12080〜120cmI型アルミ伸縮型
KTBC-130CW〜130cmI型カーボン伸縮型
パーシュートカーボンFLZS/M:110〜125cm
M/L:120〜135cm
I型アルミ など折りたたみ式
トレッキングポール 2本セット(TR3022)90〜115cmI型アルミ伸縮型

SINANO|FAST-130 カーボンW

SINANOの「FAST-130 カーボンW」は、上段に超軽量アルミを、中下段にカーボンを採用することで、振りやすさを追求した登山用ストック(ユニセックス)です。重心を手元に近づけることで、軽い力でコントロールできます。

グリップのヘッドは卵型の形状となっており、手のひらにあたる部分にシボ加工を施すことで、グリップ性を高めています。日本人の手の大きさに合うように設計されており、自然に握ることが可能です。また、グリップにテーパー形状を採用しており、握り替えた際のスリップを防止します。

グリップ型I型素材アルミ、カーボン
使用時サイズ105〜130cm収納時サイズ60cm
重量(1本)約213g収納方式伸縮式

SINANO|フォールダーTWIST 125

SINANOの「フォールダーTWIST 125」は、収納時サイズが37cmと超コンパクトの登山用ストック(ユニセックス)です。3段折りたたみ式で、25Lのザックにも収納できます。

多層構造のカーボンシートを採用しており、本格的なトレッキングにも耐えられるほどの強度を備えています。軸方向の最大耐荷重は1本あたり約43kgfです。また、別売りの雪山用バスケットに交換することで、春夏秋に加えて、雪山登山にも対応できます。

グリップ型I型素材カーボン
使用時サイズ110〜125cm収納時サイズ37cm
重量(1本)約219g収納方式折りたたみ式

LEKI|マカルーライト

LEKIの「マカルーライト」は、アンチショックシステムを省いて軽量化を追求した登山用ストック(ユニセックス)です。スピードロック・プラスシステムを採用しており、サイズ調整を簡単に行えます。ロック部分を緩めすぎたとしても、外れることがないように工夫しているため安心です。

グリップは人間工学に基づいて設計しており、ヘッド部分の下部をスケルトン構造にすることで軽量化を図っています。また、広めにグリップソーンを確保しており、状況に応じて握る位置を変更することが可能です。

グリップ型I型素材アルミ
使用時サイズ100〜135cm収納時サイズ67cm
重量(1組)約500g収納方式伸縮型

Black Diamond|トレイル

Black Diamondの「トレイル」は、フリックロック2を搭載した登山用ストック(ユニセックス)です。トレイルシリーズのスタンダードモデルで、従来のモデルよりもソフトなグリップトップが搭載されました。パウダーバスケットに交換可能なフレックスティップを採用しており、雪山にも対応しています。

グリップ型I型素材アルミ
使用時サイズ100〜140cm収納時サイズ65cm
重量(1組)約480g収納方式伸縮型

Black Diamond|ディスタンスカーボンFLZ

Black Diamondの「ディスタンスカーボンFLZ」は、ディスタンスカーボンZにフリックロックを搭載した登山用ストック(ユニセックス)です。アルミ製のものよりも強度が低いことから、この商品はトレイルランニング、ハイキング専用となっています。

通気性と吸湿性に優れたEVAフォームグリップを採用しています。ストラップを引くことでフィット感を微調整することが可能です。

グリップ型I型素材カーボン
使用時サイズ95〜110cm
110~125cm
125~140cm
収納時サイズ34cm
37cm
40cm
重量(1組)308g
336g
364g
収納方式折りたたみ式

MAGIC MOUNTAIN|クワトロショートSLSⅡ

MAGIC MOUNTAINの「クワトロショートSLSⅡ」は、コンパクトに収納できる4段式の登山用ストック(メンズ)です。グリップ部分には、抗菌グリップを採用しています。

ロングシュピッツェ石突きとロングラバープロテクターが付いています。石付きの突いた登山用ストックで柔らかい道を歩くと、植物を傷つけてしまう可能性があります。環境を保護するために、柔らかい道を歩く場合にはプロテクターを付けておきましょう。

グリップ型I型素材アルミ
使用時サイズ〜120cm収納時サイズ52cm
重量(1本)250g収納方式伸縮型

Helinox|FL-120

Helinoxの「FL-120」は、ヘリノックス・ポールシリーズの中で最も軽い登山用ストックです。「Feather Light(羽根のように軽い)」の頭文字を取って名付けられています。

ヘリノックスファニーチャーが独自に開発した超軽量アルミニウム合金「TH72M」を使用している点も特徴です。チタンとアルミニウム、銅などを混ぜ合わせた素材であり、軽量でありながらも、強度は非常に高いです。

グリップ型I型素材アルミ
使用時サイズ80〜120cm収納時サイズ53.5cm
重量(1本)155g収納方式伸縮型

キザキ|KTBC-130CW

キザキの「KTBC-130CW」は、1本の重量が215gと超軽量の登山用ストック(ユニセックス)です。

カムレバー式で、簡単にサイズ調整できるところが魅力。シンプルかつスタンダードなデザインのため、老若男女を問わず使いやすいでしょう。

グリップ型I型素材カーボン
使用時サイズ〜130cm収納時サイズ59cm
重量(1組)215g収納方式伸縮型

Black Diamond|パーシュートカーボンFLZ

Black Diamondの「パーシュートカーボンFLZ」は、天然コルクグリップとエアメッシュのリストストラップを組み合わせた登山用ストック(ユニセックス)です。人間工学に基づいて設計されたグリップは握りやすく、疲労を軽減します。フリックロックプラス調整機能が備わっており、軽い操作感で長さを調整することが可能です。

グリップ型I型素材アルミ など
使用時サイズS/M:110〜125cm
M/L:120〜135cm
収納時サイズS/M:約37cm
M/L:約43cm
重量(1組)S/M:490g
M/L:502g
収納方式折りたたみ式

Northern Country|トレッキングポール 2本セット(TR3022)

Northern Countryの「トレッキングポール 2本セット」は、公益社団法人日本山岳ガイド協会公認山岳ガイド・山本道夫氏が監修した登山用ストック(ユニセックス)です。ロンググリップを採用しており、状況に応じて握る部分を変更できます。また、レザーストッパーによって、簡単に長さ調整が可能です。

グリップ型I型素材アルミ
使用時サイズ90〜115cm収納時サイズ58cm
重量(1本)約235g収納方式伸縮型

まとめ

登山用ストックの活用には、歩行時に推進力を得られる、膝や腰への負担を軽減できるなど多くのメリットがあります。転倒リスクを減らして安全に登山を楽しめるため、登山を行うのであれば持っていくのがおすすめです。

登山用ストックの商品は多く存在しています。その中から自分に合ったものを選ぶポイントは、以下の通りです。

  • グリップの型で選ぶ
  • サイズで選ぶ
  • 収納の方式で選ぶ
  • 素材で選ぶ

登山用ストックによって、適したシチュエーションやメリット、デメリットは異なります。身長によっても適したサイズは異なるため、グリップの型やサイズ、素材などを確認して、自分に合ったものを選びましょう。

本記事では、おすすめの登山用ストックを厳選して10個紹介しました。いずれも人気の商品で機能性が高いものであるため、これから登山用ストックを探す方はぜひ候補に入れてみてください。

中土剛志

筆者プロフィール:中土 剛志

株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。

月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。

登山情報を、はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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この記事を書いた人

筆者プロフィール:中土 剛志
株式会社センターグローブ代表。 SEOや記事制作の仕事に携わりながら、登山をライフワークとして楽しんでいます。
「日本山歩きクエスト」は、登山やハイキングをもっと気軽に楽しんでほしいという思いから、自身の体験をもとに立ち上げたサイトです。
月に一度は山に足を運び、これまでに富士山や剣岳といった名峰にも挑戦してきました。
迫力ある絶景も魅力ですが、畦ヶ丸や西沢渓谷のような森や渓流に癒されるひとときもいいですよね。
はじめて山歩きに挑戦する方にもやさしく紹介していますので、参考にして頂けますと嬉しいです。

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